「ゴジラー1.0」に『余録(240324)』は思う▲「ゴジラ」の構想は1954年、ビキニ環礁での水爆実験後。プロデューサーの田中友幸▲怪獣映画を「ゲテモノ」とみる空気は根強く監督選びに苦労。本多猪四郎が迷った末に引き受けたのは、戦後通過した広島の惨状が目に焼きついていたためだと▲それから70年、「ゴジラー1.0」の米アカデミー賞受賞▲過去のゴジラ作品は他の怪獣と対決させるためヒーロー性が強調された時期も。「ゴジラー1.0」は徹底した破壊者のゴジラに人間ドラマを重ね合わせた構成で、54年版の原点を感じさせた▲反核映画として歩み始め、今回の作品も戦後日本の再出発をテーマとしていたゴジラ。これからも…