ならまちの町屋の軒下にぶら下がっている、 身代わり申をご存知でしょうか 写真にある、このような赤い玉がいくつかぶら下がっているものです。 これは庚申堂にまつられている、庚申さんと呼ばれる青面金剛像のお使いの猿を形取ったものと言われています。 庚申堂建立は、文武天皇の御代(700年)に疫病が流行し、民衆が苦しみに喘いでいたことが由来です。 元興寺の高僧護命僧正がその加護を祈っていると青面金剛が現れ、「悪病を払ってやる」と言って消え去ったあと、間もなく悪病がおさまったそうです。 それ以来、人々はこの地に青面金剛をまつりました。 悪病を持ってくると言われる「三戸の虫」を退治し、健康に暮らすことを念じ…