NPO法人アカー(OCCUR)(動くゲイとレズビアンの会)が90 年代に東京都を相手に行った訴訟。6年半に渡って「同性愛者の青年の家宿泊利用の是非」が法廷において繰り広げられた。
アカーは1990 年2月に東京都内にある青年の家で合宿を行った。その合宿中に行われた団体間紹介の時間に、アカーは他の団体へ同性愛者の団体であることを明らかにする。しかし、そのことによって、合宿中に他の宿泊利用者から嫌がらせを受けるトラブルが起きた。この件が発端となり、東京都は、同性愛者の宿泊利用は都民のコンセンサスを得てないとして、その後、同性愛者の宿泊利用を断るという決定をした。アカーはそれをうけて1991 年2月、東京都に対して損害賠償を求める裁判を起こした。判決は1審(94 年)・2審(97 年)ともアカー側の勝訴で確定している。