歌舞伎座一部を観劇。週末だったせいか三部より入りが良く、二階席に空席はあったものの、一階と三階はほぼ満席。やはり初春歌舞伎はこうでなければならない。そしてかかる狂言も猿之助以下の花形と、壱太郎・染五郎といった若手花形がうち揃う舞踊劇と、弁天小僧の二題。実に正月らしい華やかな芝居が揃った。 幕開きは『卯春歌舞伎草紙』。名古屋山三と出雲の阿国が恋物語に材を取った舞踊劇。猿之助の山三、七之助の阿国、門之助の阿梅、壱太郎・男寅・千之助・玉太郎・笑也・笑三郎の女歌舞伎、廣太郎・福之助・虎之介・鷹之資・染五郎・鶴松の若衆、青虎の小兵衛、寿猿の寿右衛門、猿弥の庄左衛門、勘九郎の右源太、愛之助の左源太と云う配…