塾の仕事はいよいよ圧力が強まってきた。 塾というのは何とも恐ろしい空間である。 支配の力関係の最後に糸を引いているのは、ワカランチンの親と学問へ向かおうとしない子供である。大抵の塾や家庭教師は子供が真の学問へ向かっていくことを奨励しはしない。 「これはこうしろ」「あれはこうやれ」と明確な指示を出し、あたかも教育的な責任を果たしているように見せかけるのが商売である。俺は、その支配の階層の最底辺に居るため、数々の圧力によって使われたい放題である。現代の教育者に引き算の意匠ということは頭にないのだろう。俺は遊んではいないのだが。元々は、1日9,000円で引き受けられるならありがたいということで引き受…