フリードリヒ・ヴィルヘルム4世により創設された「ドイツ帝国」。 その第2代皇帝に就いたのはフリードリヒ・ヴィルヘルム4世の姪孫にあたる若きジギスムント。 ホーエンツォレルン家がブランデンブルクの支配者となる直前にこれを統治していた神聖ローマ皇帝と同名を受け継ぐこの若きカイザーは、史実におけるフリードリヒ・ヴィルヘルム4世の姪孫ヴィルヘルム2世がそうであったように、積極的な対外政策たる「世界政策」を推進していく。 国内の改革派勢力を政権から追放し、王党派の軍部指導者アウグスト・カール・フォン・ゲーベン元帥を始めとした翼賛体制で政権運営に挑んだジギスムント皇帝は、従来の仇敵フランスとの4度目の戦い…