日中戦争関連の本を読み進めているのですが、こちらの本は日本戦犯の管理所長の回想です。日本戦犯についてはもう少し本を積み重ねてから書きたいので今回ははしょりますが、満州国、清王朝末期を支えた満州人の戦犯の話が興味深く、他では情報があまりないようなのでメモしておきたい。 私が興味を持ったのは満州国総理の張景徳の六男張紹紀=張夢実だ。張紹紀は戦後に張夢実に名前を変えている。著者の金源は夢実から当時の話を聞いている。 ja.m.wikipedia.org 張景徳は、中国と国境を接するソ連がいずれは日本に代わって東北を支配すると考えていたようで、その日に備え、白系ロシア人を家庭教師として招いて夢実にロシ…