本日の疑問 赤茄子です。 小脳性の運動失調(主に体幹失調)がある患者に"弾性緊縛帯"を装着する経験があります。 経験則ではありますが、歩行中動揺が生じる部位(主に体幹、股関節部)に装着することで即時的に動揺が軽減するため、動揺の原因がどこであるかのスクリーニングとして装着したりしています。 なぜ動揺が減少するのでしょうか? 体幹失調のメカニズム 弾性緊縛帯の効果を考える上で、そもそもなぜ動揺が生じているかを考える必要があります。 結論から言いますと、体幹失調が生じている患者は体幹・近位筋(股関節や肩関節周囲)の姿勢筋緊張が低下するため、動揺が生じます。 そして姿勢筋緊張の低下は、小脳虫部から出…