令和も6年になり、思い立って北海道へ来ている。さらに自分を受け入れるために、そして潰されそうな才能を守るために。 あんなに懐かしかった札幌駅に着いた時、怖くて前を向いて歩けなかった。本能でこれから受け入れるべき運命が分かるからであろう。 天命を受け入れてから、旅に行く勇気がなくなっていた。自分の世界での「当たり前」を半分ほど出しただけなのに、周りの態度が変わっていくのが分かるからである。 世間では「常識」といった言葉がよく飛び交うけれど、誰もその言葉の脆さに気付いてはいない。「常識で分かるだろう」・「なぜ当たり前のことができない」そう言ってハラスメントは今日もどこかで起きている。 会社員をして…