直木賞ノミネート作品で 伊吹有喜作品なので読んでみました 実業之日本社創業120周年記念作品。 直木賞ノミネート作。 伊吹有喜さんの作品を読むのは3作目なのですが、いつも心がじんわり温かくなるストーリーに引き込まれます。 今回は、第二次大戦中、少女雑誌「乙女の友」の編集部の奮闘と、お手伝いから初めての女性主筆に上り詰めた波津子の物語です。 「友よ、最上のものを」戦中の東京、雑誌づくりに夢と情熱を抱いて――平成の老人施設でひとりまどろむ佐倉波津子に、赤いリボンで結ばれた小さな箱が手渡された。「乙女の友・昭和十三年 新年号附録 長谷川純司 作」。そう印刷された可憐な箱は、70余年の歳月をかけて届け…