俳振歴歩のひろです。 前回の「土師氏の改氏姓の話」では、畿内において土師氏は、その腹毎に菅原・秋篠・大枝に改姓していく話をしました。今回は土師氏が改氏姓を行う必要があった背景を考えてみたいと思います。日本は、6世紀の古代国家から、7世紀の豪族連合的なヤマト国家の成立、8世紀に天皇を頂点とする官僚制的国家の成立へと繋がります。特に7世紀から8世紀にかけて日本は大きく変貌していく時代です。6世紀の氏姓制度の後、官位十二階の姓(603)、そして乙巳の変(645年)の後に大化の改新が始まります。薄葬令(646)、八色の姓(684)、大宝律令(701)、内・外階制(728)と続き、それまでの古代豪族とい…