後から

基準率無視のバイアスとは、事前に知っている確率を無視して、後から出てくる確率にだけ注目してしまう心理的傾向です。 例えば、ある街のタクシーの色は、青が15%、緑が85%だとします。ある晩、タクシーによるひき逃げ事件が起きました。目撃者の証言によると、ひいたのは青タクシーとのことです。 しかし、現場は暗かったこともあり、目撃者は色を間違える可能性があります。この場合、基準率無視のバイアスがあると、目撃者の証言を鵜呑みにし、ひき逃げ車は青タクシーである確率が高くなると判断してしまう可能性があります。 基準率無視のバイアスが発生する理由は、以下の2つが挙げられます。 人は、直感的な判断を好む傾向があ…

誤情報効果（Misinformation Effect）は、人が情報を記憶・再生する際に、後から提供された誤った情報や誤った記憶によって、正確な情報や記憶が歪められる現象です。 誤情報効果は、人の記憶が情報の再生や再構築において脆弱であることに関連しています。実験や研究によって明らかにされた具体的な事例としては、以下のようなものがあります。 1. リコールの歪曲: ある事件や出来事を目撃した人々に、後から提供された誤った情報が与えられると、それがそのまま記憶に組み込まれることがあります。たとえば、目撃者が被疑者の特定の特徴を覚えている場合でも、後から与えられた誤った情報によって記憶が歪められ、…

事後情報効果（Post-Information Effect）とは、人々の記憶や判断において、後から得られる情報が既存の情報や記憶に影響を与える現象です。つまり、既存の情報や記憶に後から入る情報が人々の判断や評価に影響を及ぼすことを指します。 事後情報効果は、認知心理学や社会心理学の分野で広く研究されています。この効果は、人々の記憶や判断が時間とともに変化することを示しています。具体的には、後から得られる情報が人々の記憶や判断に取り込まれ、それが元の情報や記憶を変容させることがあります。 事後情報効果は、以下のような要因によって引き起こされる可能性があります： 1. 情報の信頼性や正確性：後か…