4.0この映画は佳作とされている。なぜそうなのか説明したい。(しろうとの見解に過ぎません。) 『松田優作主演による一連のアクション作品の脚本で知られる丸山は、ニューシネマが好きで、最初に薄汚く屈折した青年と、はねっかえりな少女に設定を変えて脚本第一稿を提出したが黒澤につき返された。黒澤は本作を毒を持った人間が一人も出ない映画を基本に考えていた。』(ウィキペディ「ラブ・ストーリーを君に」より) 日本の映画人は(なぜか)観衆が、悪い奴、いびつなもの、性的な様態、エキセントリックや残酷を見たいだろう──と考えている。ヤクザものとか好きだろう──と思い込んでいる。これは日本映画界が有する伝統的な見当違…