結核により死の淵にある少女が夢うつつながら絵草紙の世界に入り込む話。 絵草紙に出てくる主役たちは皆、少女の縁者に見立てられていた。 花咲かじいさんは祖父、乙姫は家庭教師、瓜子姫は妹、桃太郎は婚約者。 物語のリライトに成功すると少女は現実で病と闘う力を得て生き残る。 絵草紙の読解に失敗すると少女は結核で死ぬ。多分こっちが正史かと思う。 華族のお嬢様の結核闘病記 死の淵から這い上がれ! メインヒロインの少女は結核により死の淵にある少女です。彼女は夢うつつながら幼少期に過ごした大切な幼馴染との思い出を想起していました。それは政略結婚のために厳しい淑女教育を受けさせられた少女の憩いの時間だったのです。…