断頭に赴く火刑の乙女(作者 大丁) 「復讐……! わたくしたちは、復讐に目覚めたのです」 黒い水着のような格好に、コウモリの翼を生やした女性たちが、一般人の村を襲っている。 鞭を振り、家屋を焼いて、人々を広場に狩りたてるのだ。 ここは火刑戦旗ラ・ピュセル内の南部。特徴のない、平凡な村だ。ただ、進軍中の彼女らの前にあったというだけで、蹂躙をうけるはめに。「怖れなさい、存分に。死の寸前まで!」 女性が手をふると、空から刃が降ってくる。 ストン、コン。 軽い音で、いくつもの生首が広場の方々に転がった。まるで、断頭の処刑である。 依頼参加のディアボロスたちは、パラドクストレインの車内で時先案内人を待っ…