出版社の広告メッセージによれば、『まいまいつぶろ』の完結編。 「小説幻冬』(vol.85~vol.89)に連載後、単行本が 2024年5月に刊行された。 『まいまいつぶろ』は第九代将軍家重とその小姓大岡忠光を中心にした小説。 徳川吉宗の嫡男・長福丸が母親の難産のゆえに身体障碍者として生まれた。身体の右側は麻痺し、左の手も震えがあり文字を書くことができない。長福丸の話す言葉を誰も聞き取れない。頭脳は明晰だった。ただ一人、小姓として仕え始めた大岡兵庫だけがその言葉を解し、長福丸の通辞を務める。元服し、長福丸は家重と名乗り、兵庫は忠光と名乗る。 長期間にわたる廃嫡問題の揺れ動きの果てに、遂に家重は、…