1940年(昭和15年)皇紀2600年にあたるこの年の6月5日、ある男性が死亡します。その方の名前は、徳川家達(とくがわ いえさと)。徳川家十六代目当主です。その生涯は、チャンスをつかもうとするもなかなか簡単にはいかない、そんなことの連続の人生でした。 (徳川15代将軍のはずが・・)家達の父・徳川慶頼(とくがわ よしより)は、14代将軍徳川家茂の将軍後見職でした。1866年に14代将軍の家茂が死去します。家茂は、徳川慶頼の息子の家達を次の将軍にするよう遺言しますが、当時わずか4歳の幼児だったため、15代将軍は一橋家の慶喜へとなります。そして家達が成人したら慶喜の次の16代将軍になる可能性があり…