序文・徳川慶喜の小姓 堀口尚次 平岡円四郎〈文政5年- 元治元年〉は、幕末期日本の武士〈一橋家家臣・家老並〉。徳川慶喜の小姓を務めた。攘夷派に暗殺された。 旗本・岡本忠次郎の四男として生まれ、16歳の時に旗本・平岡文次郎の養子となる。昌平坂学問所にて学問所寄宿中頭取〈学生寮の寮長〉に就任するなど若い頃から聡明だった。だが、人づきあいが苦手な性格が災いしてか「武術鍛錬のため」と2年ほどで学問所を辞めてしまう。その後10年近くは定職につかずにいたが、一時的に町方与力の助手をしたりすることはあったという。 徳川慶喜〈一橋家相続および改名前は松平昭致〉が一橋家に入った際、父親の徳川斉昭は慶喜に諍臣(そ…