今回でこの病院の精神科に入院するのは3回目になる。事前のパッキングは2時間くらいで済むようになったし、大量の荷物を運ぶことも、先生から入院時案内を受けることも慣れたものだ。入院のたびに目的は変わるし、問題点の向き合い方も違ってくる。だからこそ入院生活には、些細なことでいい、変化と楽しみが必要だ。いまもっとも熱く、楽しいのは推し活だ。この病院に入院するまで碌な看護師に当たったことがなかった。初めて入院した病院ではルートを確保できず、看護師は泣きそうになりながら何度も私の腕に針を刺した(泣きたいのは私のほうだ)。10代の持つ複雑で繊細な心の機微を理解しなかった看護師のことは今でも恨んでいる(40過…