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心不全

(サイエンス)
しんふぜん

病気

心不全[heart failure]

概要
心筋の収縮力が低下して、心拍出量が減少した状態である。
左心不全
左心室の収縮力低下は、肺うっ血を引き起こし、これが原因となって肺がむくみ呼吸困難となる。呼吸困難は労作時の軽い息切れから、夜間突然胸が苦しくなって目が覚め座ると楽になるもの、起座呼吸や喘鳴を伴うもの、さらに激しい呼吸困難を伴う肺水腫までいろいろある。左心不全は心筋梗塞の発作後にしばしばみられ、狭心症・高血圧・心筋疾患などにもみられる。また、発作のかたちで出現するものを急性心不全といい、徐々に運動能力の低下としてあらわれる場合を慢性心不全という。
右心不全
右室の収縮力が低下すると静脈還流がうっ帯し、静脈圧が上昇する。これは、肝臓のうっ血や毛細血管内圧の上昇に伴う組織への水分の貯留、すなわち浮腫を引き起こす。つまり、右心不全の主症状は浮腫であり、特に下肢が腫れる。浮腫が高度になれば全身に及ぶことがしばしばあるが、身体の下部に著名である。肝臓のうっ血はしばしば肝肥大としてあらわれ、それに伴って右上腹部の痛みとなる。
うっ血性心不全
左心不全の主体は肺のうっ血であるが、右心不全は静脈のうっ血であり静脈内圧が高いのが特徴である。このように臓器にうっ血をきたすためにうっ血性心不全(congestive heart failure)ともよばれる。
両心不全
左心不全・右心不全を合併しているもの。一般的に、右心不全を伴うと、左心不全の症状は改善される。
治療
心不全の治療としては、(1)心臓負担の軽減、(2)薬物による治療、(3)食塩制限による食事療法が3原則とされている。

心臓の負担を避ける為、安静が最も必要です。心不全は入院して患者さんを安静にしてるだけで利尿がつき、状態の改善がみられます。また、患者さん自身も治療方法を勉強することが大切で、たとえば、どのくらいまでの運動量が許されるのか、そして食塩を制限するにはどうすればいいかなどについては、しっかりと主治医の指示を仰ぎましょう。

マスコミでは社会上の立場から、首吊り自殺も心不全として報道することが有る。また、警察においては、変死体を司法解剖もせずに心不全で片付けることは珍しくない(参考)。

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