『心中天網島』(しんじゅう てんの あみしま)は、近松門左衛門作の人形浄瑠璃。享保5年、大坂竹本座で初演。全三段の世話物。のちに歌舞伎化もされる。
同年に起きた、紙屋治兵衛と遊女小春の心中事件を脚色。愛と義理がもたらす束縛が描かれており、近松の世話物の中でも、特に傑作と高く評価されている。
心中天網島―マンガ日本の古典27 (中公文庫 S 14-27) 作者:里中 満智子 中央公論新社 Amazon 刃物でのどをつくのと…首をくくるのはどちらが苦しいのでしょう。 心中天網島(しんじゅうてんのあみじま) 小春と身請けできない治兵衛。 治兵衛、女房子持ちじゃないか。 変装してまでやってきた兄。 信用できないから書面で。血判も。 女同士の約束。 おさん父からしたら当然よね。 なかなかひと思いにはいかない。ひぃぃ。 女殺油地獄(おんなころしあぶらのじごく) 河内屋のぼん、与兵衛。女めぐってケンカ。あわや侍に飛び火。 まじめに生きてる人はただいい子ぶってるだけ。俺は自分に正直に生きるぜ、と…
心中天網島 [東宝DVD名作セレクション] 岩下志麻 Amazon 岩下志麻つながりで鑑賞。 治兵衛は立ち直りかけていたのに・・・ 治兵衛を身動きできない沼に引きずり込んだのは、遊女と妻の間に交わされた義理だった。 なんだこの既視感は。 あぁ、これは「博打打総長賭博」の鶴田浩二ではないか。 理屈ではわかっていても義理で身動きがとれなくなっていく。 最後に鶴田浩二は親分を斬り、治兵衛は遊女を斬る。 あぁ、義理の罪深きことよ。 岩下志麻は美しい。 中村吉右衛門はうまい。 久しぶりにみた小松方正もうまい。 美術も素晴らしい。 武満徹の音楽も素晴らしい。 白黒の映像も素晴らしい。
去年6月に大阪を訪問したとき、中之島付近をあちらこちらと散策して、大阪は水の都だと実感したのだが、今回はその水の都を満喫するため、水上バス・アクアライナーに乗って大川(旧淀川)を周遊することにした。 アクアライナーで大川を周遊 大川周遊の水上バスの乗り場(港)は2カ所あるのだが、21日朝、私は梅田に近い八軒家浜船着場から乗船した。近松門左衛門が『心中天網島』のなかに「南へ渡る橋柱、数も限らぬ家々を、いかに名づけて八軒屋、誰とふし見の下り船、着かぬうちにと道急ぐ」と書き記したのは、この八軒家浜船着場で、江戸時代には、伏見(京)から大坂への船は、ここに着いた。ちなみに、大川周遊のコース周辺は、『心…
演出、撮影、美術、音楽。あらゆる面において豊かなイマジネーションを感じさせ、近松門左衛門原作の古典芸能と前衛的アプローチとを巧みに融合したハイブリッドな映像からは篠田正浩の才気がヒシヒシと伝わってくる意欲作だ 大阪天満の紙屋主人・治兵衛は妻子持ちの身ながら、遊女の小春と心中の約束をするまでの深い仲になっていた。商売に支障をきたすほど小春に入れあげる治兵衛を見兼ねた兄や叔母は何とか縁切りさせようとするものの、彼らの結びつきは案外強く、そう易々と関係が精算されるはずもなかった 遊女と床を共にするのにいくら必要だったのかはわからないが、曽根崎新地で引く手数多の相手となれば決して安くはないだろう。子供…
< 男女共同参画が叫ばれている世の中って どう変わろうとしているんでしょうか > 「いや、どうも、ご無沙汰ですう。早いですね」 40代前半のサラリーマンがカウンターの背中から元気な声をかけてきました。その店での顔馴染です。 その日は夕方6時半ぐらいから居酒屋のカウンターに陣取っていたんですね。で、その山田くんが隣りに座りました。時間は7時を少し回ったばかりでしたから、山田くんも早めです。 子どもさんはいなくって、時々共働きの奥さんと一緒に来て、テーブル席で3人で呑んだりすることもあります。山田くん1人の時と、奥さんと一緒の時と、半々ぐらいでしょうかね。 中肉中背の腰の低い感じの営業マン。酒呑み…
皆さんは,近松門左衛門の作品ではどれが好きですか。今回読み直してみて,私は「女殺油地獄」のリアルさに心震えました。以前はただ冗長と感じたものでしたが,よく味わって読むと「女殺油地獄」は実に傑出した作品だと思いました。今回はそのストーリーよりは書き込まれている神仏関係の内容に着目して当時江戸中期の庶民の神仏信仰について書いてみます。ご存じのように近松の主要作品は年代順に『曽根崎心中』(1703年)『冥途の飛脚』(1711年)『国性爺合戦』(1715年)『心中天網島』(1720年)『女殺油地獄』(1721年)となっています。『曽根崎心中』では序に観音巡りがあり,「まず一番に天満の大融寺から回り出す…