これは 劇的に変化する共同体と、心地よく安定した共同体で、「二重」に生きること その2/2 の続きです。 ξ 資本制社会の劇的な変化に対して、「二重の層」となり得るほどの、晴れがましさと心地よい緊張をもたらす安定がほとんど失われた20世紀末 その不安と焦燥を打ち消そうとするかのように、精神医療の世界にカウンセリング・ブームが起こりました。 心を取り扱うこと、心をコントロールすることが自分に対しても他者に対しても「万能感」をもたらす魅力が大きかったようです。*1 「心理学化」の海を離れる ξ 自己免疫疾患による闘病生活で一番困ったのは、寝たり起きたり、杖をついたりのまったく自由にならない身体と、…