精神力動アプローチの現在と新たな展開 ●短期力動的心理療法 近年では、レスター・ルボルスキーやジョージ・シルバーシャッツ、さらにダオアナ・フォーシャらによって展開された短期精神力動的心理療法が注目されています。 従来の数年単位の長期療法と比べ、12〜40回程度という限られた面接回数で構成されるのが特徴です。セラピストは「中立性」を保つよりも、能動的に関わり、クライエントの感情表現や対人関係に焦点を当てるスタンスを取ります。 この短期療法の発展背景には、現代社会のニーズがあります。治療にかけられる時間や経済的資源が限られているなかで、「より短い期間で有効な変化を得る」ことが求められ、研究と実践が…