年末に、みやこめっせの昭和館巡回特別企画展「くらしにみる昭和の時代:京都展」を観に行った。出品の中に木版画の小早川秋聲《国旗は輝く》(昭和16年)があって、おっと思った。京都市東山区銃後奉公会が制作を依頼したものだという。令和3年京都文化博物館で開催された展覧会の図録『小早川秋聲:旅する画家の鎮魂歌』(求龍堂令和3年8月)を見ると、原画が出品されていたようだ。記憶には残っていない。山田修平先生の解説には、「一九四三年に伏見区銃後奉公会が《日本刀》を版画化し、出征した兵士の家族へ贈っていることから、同様に版画「国旗は輝く」も、兵士の家族へ贈られたものであると思われる」とある。木版画が昭和館に所蔵…