今日、晴れて48歳になった。休みだったので朝、総合病院に行く。そして先生に会い、自分の精神状態について話す。この「ドクターとの信頼関係をいかにして結ぶか」という問題についても自分は苦労してきたことを思い出す。かつて、ぼくは先生に対して過大に期待していたフシがあったとも思う。「とにかくドカンと薬を出してくれ、そしてぼくを救ってくれ」というように。その一方で「どうせどんなにこちらが悩みを言っても、あなたは『ハイハイ』と『仕事』で処理するんでしょ」「1度も生活費に困ったことなんてないんでしょ。医者はサラリーもいいだろうし」なんてことを心のどこかで(いや、「心のド真ん中」で)考えていたとも思う。そう思…
Salut 「急に具合が悪くなる」を読みました。 急に具合が悪くなる 作者:宮野真生子,磯野真穂 晶文社 アマゾン 哲学者 宮野真生子さんと、人類学者 磯野真穂さんの二か月間で10便の往復書簡をまとめた本です。 冒頭から、きっとこの書簡は今までの価値観を変えてくれると確信した。 はじめに、2018年11月、磯野さんは宮野さんから”急に具合が悪くなる”かもしれないから、イベントを取りやめてほしい。」というメールをもらいます。 8年前から乳がんを患っていると淡々と話す宮野さんに、自身のもっている乳がんの情報から、医学の進化で治るのでは? という思いが頭にあった。”急に具合が悪くなる”とは、一体どう…
宮野真生子・磯野真穂『急に具合が悪くなる』を読みました。 私はタイトルを誤解した状態でこの本を手に取りました。 人間は「急に具合が悪くなる」ことがあります。それはいわゆる「急変」と呼ばれる、生死にかかわる体調の急激なる悪化ではなく、どちらかと言えば精神的に追い込まれ急に体調が悪くなることがあるのではないか、と。それはどういう現象なのか、私は知りたくて手に取りました。蓋を開けてみれば、そこにあったのは私が想像していた「急に具合が悪くなる」ではなく、生きるとは何かという命題に対する宮野さんと磯野さんの全力のキャッチボール(という名の往復書簡)でした。まず、この偶然性に感謝したいです。 印象的だった…
9月に入った途端に太陽の力が弱まり、最近はめっきりと涼しくなった。連休最後の火曜日は空も風も澄みわたる素晴らしい秋晴れで、この気候があと三ヶ月続いてくれたらいいのにと思わずにはいられない。でも台風12号が来ていて、今日からは雨。気圧の頭痛はこの際耐えますから、どうか進路が逸れますように。 急に具合が悪くなる 作者:宮野真生子,磯野真穂 晶文社 Amazon 夏の盛りに、何となくネットサーフィンをしていたら見つけた書評ブログを読んで気になり、本屋で平積みになっていたのを手に取った。 哲学者の宮野真生子さんは再発乳がんの肝臓への転移が発覚し、主治医から急に具合が悪くなる可能性があることを告げられた…
次々とふりかかる「かもしれない」の中で動きが取れなくなる。「死から今を照らして悔いのない生き方をする」ことについて宮野さんが感じる欺瞞や、次々とリスクが提示される中で「ふつうに生きてゆく可能性がとても小さくなった気がする」感覚は、こんな構造の中で作られているのではないですか? 宮野さんが「死から今を照らすこと」に違和感を感じるのは、「こんな危ないことが起こる〈かもしれない〉」という、時に自分の人生とは何の関係性もない第三者の予測の中で、いまの可能性が狭められてしまうことに対する違和感なのではないかと考えました。 そしてそれは私にとって、公園の遊具がどんどん大人しくなり、どうやっても怪我は難しそ…
699話 シピサと出かけようとしたラティルは、乳母から皇女の具合が悪いと聞かされました。 ◇興味を持って欲しい◇ 約束の時間が迫っていました。 よりによって、やるべきことが 同時に重なってしまい ラティルは困ってしまいました。 侍女たちが焦りながら 近づいて来ました。 ラティルは再び時計を見ながら ゲスターは? と尋ねました 乳母は当惑した声で、 部屋にいるのではないかと 答えました。 ラティルは部屋の外に出て 廊下を早足で歩きながら 宮医は? と尋ねました。 もう呼んだと乳母は答えました。 せっかちなラティルは 乳母の腕を軽く叩き、 先に行くと告げると、 スピードを上げて走り出しました。 ラ…
『客観性の落とし穴』(村上康彦著 ちくまプリマー新書)に、 こういう言葉がありました。 --------------------------------------- 世界は統計(確率)によって支配されることになった。 --------------------------------------- 私が何度も書いてきている、健康診断の標準値もそうです。 偏屈な私は、そんなものに支配されたくないと思っているので、 よけいにこの言葉が気になります。 医療のことについても、以下の内容のことが書かれています。 --------------------------------------- 医療の世界は…
医者や歯医者に行くときは,たいていは調子が悪いときである。急に具合が悪くなることもある。それでも,出先から自宅までなんとか戻り,いつも行く診療所や歯科医院に電話を掛けて,至急で診てもらえるかどうか確認する。ちょっと無理が効くのが,いつも行く医院のありがたいところである(こういう無理をお願いするから,医者の長時間労働問題が起きるのかもしれないが)。 とりあえず医者に掛かる場合に,最低限必要なのが健康保険証である。診察券はもちろん必要だが,医院に登録してある情報を確認してもらうことで,券なしで受け付けてもらえることも多い。保険証はクレジットカードサイズになっており,だいたい常に財布に入れてある。し…
なんかここで出てきたようだが。 急に具合が悪くなる 作者:宮野真生子,磯野真穂 晶文社 Amazon wikipedia:マルティン・ハイデッガーがなんか言ってるそうだ:『死は確かにやってくる、しかし今すぐというわけではない』*1 現代医療の現場は、確率論を装った《弱い》運命論が多い wikipedia:エビデンスにもレベルがあるそうで:研究デザインの種類とエビデンスレベル | セラピストプラス | 医療介護・リハビリ・療法士のお役立ち情報 医療者が「患者の意思を尊重」という時、その患者の意思の中に医療者の意思が相当に組み込まれている 「(がん*2が)治る」ことと「がんが治らない」ことの間には…
先日地元南浦和のゆとぴやぶっくすにて開催された読書会に参加した。課題本はちょうど一年前に読んだ「急に具合が悪くなる」。この本はだいぶ気に入っていて何回か読み直していたし、ずっと読書会に参加してみたいと思っていたので、よい機会と思い参加させてもらった。 読書会への漠然とした憧れはあったものの、実際どのようにして進行されるのか、どの程度の準備をして臨むべきかといったお作法を身につけていないことが若干不安であった。また自分だけ読解力の低さが露呈したらどうしよう的な不安もあり、しっかりめにメモを用意したり付箋を貼ったりして臨んだ(付箋箇所は結局1度も参照しなかった)。が、会は課題本の提案者の進行のもと…
こちらをきっかけに。以降、Twitterのフォロワーの方々の見て自分も絶対やりたい!と思って。各カテゴリに分けた後もおおよそ出会った時系列になっていますが、オールジャンルの時系列にもまとめました。楽しすぎる。 テレビ・ネット番組(バラエティ・アニメ) ・ガチンコ! ・爆笑問題のバク天! ・週刊ストーリーランド ・明日のナージャ ・USO!?ジャパン ・M-1グランプリ ・高校生ラップ選手権 ・クイズ☆タレント名鑑/クイズ☆スター名鑑/クイズ☆正解は一年後 ・いろはに千鳥 ・ラップスタア誕生! ・勇者ああああ ・水曜日のダウンタウン テレビ(ドラマ) ・3年B組金八先生(第5シリーズ〜第7シリー…
一昨日の夕方、お腹がとても痛くなって、夕ご飯は何とか作ったのですが、その後から寝るしかない… と寝ていました。一晩中痛みが続いたので、これは何とかしないと…と、やっとのことで、階下に降り、仕事やバイトのある家族がいるので自力で婦人科へ。 そこで診てもらったら、これは婦人科ではないというので内科を紹介され、再び内科へ。 CT、心電図、エコー… ここに来てから病院に行くことか殆どなかったのですが、こんなに急に具合が悪くなるとやはり病院です。腸の炎症がひどいということで、内科から総合病院へそのまま運ばれ入院となりました。 一昨日の夕方まで、レタス苗の植え替えをしてたのですが、今は病院です。 ですが、…
2024/01/13 (土)19:00 - 21:00 磯野真穂×青木真兵「実感手放さずに生きていく」隣町珈琲 http://ptix.at/MmuUBJ 急に具合が悪くなる 作者:真生子, 宮野,真穂, 磯野 晶文社 Amazon 手づくりのアジール 「土着の知」が生まれるところ 作者:青木真兵 晶文社 Amazon
【漫画】 千年ダーリン(1〜19話)/slam dunk (1〜24巻・再読)/ふみちゃんの楽園 いやはや熱海くん/ご利用はは計画的に/悪人の躾け方/スキップとローファー(8巻)/フラジャイル(24巻)/青野くんに触りあたいから死にたい(7巻)/来世は他人がいい(7巻) 違国日記(10巻)/大丈夫倶楽部(3巻)/ボボボーボ・ボーボボ(1〜3巻・再読)/K2 (1〜205話)/ファブル/着せ替え人形は恋をする(11巻・1〜10巻再読)/Bye-Byeアタシのお兄ちゃん/ファブル(220話)/ アイ、セイ/スキップとローファー(再読)/大丈夫倶楽部(4巻)/アルティスト(6巻)/サラウンド(3巻)…
夕食後に自宅の図書室で毎日30分読書することにした。 この記事では、12月に読んだ本を紹介する。 1.老いの超え方 2. 椅子と日本人のからだ 3.損する顔 得する顔 4. プロメテウスの罠 明かされなかった福島原発事故の真実 5.急に具合が悪くなる 6. 世界の国名地名うんちく大全 7. ウォッチメン 1.老いの超え方 吉本ばななの父・吉本隆明の本。ばななさんが紹介しているのを見て買った。 最晩年は病気が重く執筆できる状況ではなかったそうだ。この本はライフサポート社という保健・医療・福祉の専門出版社から編集者が来てインタビューしたのを書き起こしたものらしい。 老人は精神活動は活発だけれども肉…
12/14 (木)19:00 - 21:30 古田徹也×磯野真穂「私たちの『複雑さ』と出会い直す── 『謝罪論 謝るとは何をすることなのか』(柏書房)刊行記念」 五反田ゲンロンカフェ 謝罪論 謝るとは何をすることなのか 作者:古田 徹也 柏書房 Amazon 他者と生きる リスク・病い・死をめぐる人類学 (集英社新書) 作者:磯野 真穂 集英社 Amazon 急に具合が悪くなる 作者:真生子, 宮野,真穂, 磯野 晶文社 Amazon
弱いつながり 検索ワードを探す旅 (幻冬舎文庫)作者:東浩紀幻冬舎Amazonキンドルで安くなっていた?ので、しばらく前に購入。ささっと読めるんだけど、なんだかんだでぼちぼち読んで、昨日読了。徒歩旅行的な部分で、『急に具合が悪くなる』と繋がる部分もあったり。強いつながりだけじゃなくて、気を抜いたり(観光客的な立ち位置とか)、偶然性に依拠したりすることのススメみたいになっていて、個人的にもすっと入ってきた感じ*1。 *1:その意味で、すごい目新しい感じはないけど、少し外側に広げてくれた感じ(曖昧)
2023/11/10 - 2/16 ファシリテーター:磯野真穂 著者と読む『他者と生きる-リスク・病い・死をめぐる人類学』(集英社新書)読書会(8回) https://schule038.peatix.com 他者と生きる リスク・病い・死をめぐる人類学 (集英社新書) 作者:磯野 真穂 集英社 Amazon 急に具合が悪くなる 作者:宮野真生子,磯野真穂 晶文社 Amazon
10月24日(火)19:00~20:30 星野概念×磯野真穂「こころをそのまま感じたこと、ありますか?」『こころをそのまま感じられたら』(講談社)刊行記念 代官山蔦屋書店 https://store.tsite.jp/daikanyama/event/humanities/36245-1750021001.html こころをそのまま感じられたら 作者:星野 概念 講談社 Amazon 他者と生きる リスク・病い・死をめぐる人類学 (集英社新書) 作者:磯野真穂 集英社 Amazon なぜふつうに食べられないのか: 拒食と過食の文化人類学 作者:磯野 真穂 春秋社 Amazon 急に具合が悪くな…
寒くて何を着ていいかわからない。朝から悩んでる時間はないので、とりあえず半袖ニットとカーディガン、スカート、タイツを履く。去年の今頃とまったく同じ格好。つまらない気もするけど、落ち着くし、まあまあ自分に似合ってると思う。このスカートはシルエットが好きで、同じものを色違いで二つずつ買ってしまった。出社し、午前中にミーティング参加しようと思ったら取引先から電話があり、中断。顧客紹介いただき案内を任される。優先してやってしまおうとミーティングは訳を話して退席。作業に入ったらところで、隣のデスクの部長が突然現れて、何事?!と思ったら、どうやら女性上司の具合が悪く医務室にいるらしい。目眩が落ち着いたら帰…