あくまでも異性愛者むけの本 性教育界隈では,ここ最近話題になっていたと思う本『おとな性教育』を読んだ。ひとつ疑問がのこるところがあるとすれば,あくまでも異性愛者向けの本であるという点。セックスが好きになれないという人のなかには,みずからの性的志向について,確定したものを持っていない人もいる。たとえば,恋愛はするが性愛はしない,など。この本では,性愛を望まない人に関しては,いわば「置いてきぼり」になっているのではないかと感じた。もし,きちんとレビューするのであれば,精読する必要があるかもしれない。 広義の「性教育」の充実を それにしても,学校で適切に習わない広義の「性」に関しては,自発的に勉強し…