読んだ本 高橋和巳『新編 文学の責任』講談社学芸文庫 (1995) 高橋和巳『我が心は石にあらず』河出文庫 (2017) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 高橋和巳の文章はモーリス・ブランショのように謎めいていて難解である。 文章をじっくり読んでいる時でさえ、いつまでも意味が着地しない。分かりやすい文章は区切りがハッキリしていて意味が頭に入ってくるものであるが、高橋和巳の文章は句読点がしっかりと機能している時でさえも非常に分かりずらい。 ・・・ 『文学の責任』は、「文学は何に対して責任があるか」という、あまりにも大きすぎる問いが高橋和巳の練磨…