パロディー・ショート★恋人がセント・ニクラウス 恋人がサンタクロースならこんな感じ私が、幼女の頃だった。ある年の、クリスマスの夕方の事である。 隣家に、オシャレだが、中身のないお姉さんが、住んでいた。 その日、たいして親しくもない、私に向かって、彼女は、 「今夜ね。八時になると、家にサンタクロースがくるの」 と言ってきた。 何を素っ頓狂な事を…私は、彼女の頭を疑った。オシャレに現を抜かして、現実が見えなくなっている。そう思った。 「あのね。それは、お伽話。気持ちをしっかり持って。サンタクロースなんて居ない。そもそも、サンタクロースとはセント・ニコラウスの事で…」 諭そうとしたが、彼女は、 「ク…