恒川光太郎

あらすじ： 物語は、特異な夜市が開かれる町を舞台にしています。この町では、毎晩異世界のような夜市が現れ、そこには普通の人々が手に入れることができない奇妙な品々が並びます。主人公の青年、岡崎陽平は、元々は平凡な大学生ですが、夜市の存在に興味を持ち、調査を始めます。 陽平が初めて夜市を訪れたとき、彼はそこに並ぶ様々な品物の異常さに驚きます。どの品物も、まるで他の次元から持ち込まれたかのようで、手に取った瞬間に奇妙な体験が始まるのです。例えば、ある商品を手に取ると、その商品の過去や未来を知ることができる能力を得る一方で、その代償として何か大切なものを失ってしまうというような具合です。 夜市の謎を解明…

あらすじ 物語は、音楽業界に身を置く若きピアニスト、霧島辰彦を中心に展開します。辰彦は、華々しい才能を持ちながらも、業界内での競争やプレッシャーに押しつぶされそうになりながらも必死に成長を遂げようとする姿が描かれています。彼の人生は、音楽への情熱と葛藤に満ちており、特に「スタープレイヤー」と称されるプレッシャーと期待に悩む姿がリアルに描写されています。 物語の中で、辰彦は様々な試練と向き合います。彼は音楽家としての成功を目指し、技術の向上に努める一方で、音楽業界の裏側や人間関係の複雑さに悩まされます。彼の最大の敵は、自分自身の内面に存在する「恐怖」と「不安」であり、それが彼を苦しめる主要な要因…

ガリガリ歯を削ったよ。 辛かったよ。 治療に入る前にいろいろ質問したけどね、 他の歯科医に掛かることを促されて諦めたよ。 ・・・・ セカンドオピニオンは当然考えたけどね、 もうね、 億劫になったんよね。 抜歯を勧奨さえたわけでもないし、 保険治療なので良いかとね。 ・・・ 治療は熱心で丁寧にしてくれたと思うよ。 40分も掛けてくれたしね、 なるたけ削らないようにしてね。 悪い歯科医では、少なくとも人間性は、無いと感じる。 次回はついに被せる。 会計は2,270円也。 「金色機械」 著者：恒川 光太郎 民話的というか幻想的というか、 相変わらず独特の感性が光る。 読み手を選ぶかも知れんが誰の印象…

どうも、読書記録ノート代わりにブログを書いている、ゆかりごはんです。 丁度月末ということもあり、本記事では、今月読んだ小説の中で面白かった作品、印象深かった作品、再読して良さを再確認した小説などを数冊紹介しようと思う。 ちなみに、僕が今月読んだ小説の冊数は15冊である。多くもなく少なくもなく…という何とも反応しづらい冊数なのだろうが、個人的にはかなり読んだ方だと思う。人生の中で最も小説を読んでいた頃の記録が年150冊かそこらだったため、このままのペースでいけば2024年は新記録を出せるかもしれない。まぁ、小説は楽しむことが最も重要であって、どれだけ読んだかなんてどうでも良いことではあるのだが。…

寝る前のルーティンに読書を定着させたいので毎日短くても30分くらいは読書してます。長くても1時間くらいとかする日もあります。定着を目指して余程どうにもならないくらいに具合が悪いとかならない限りは、読書する気分じゃなくても30分は読書すると決めてやってみてます。 恒川光太郎さんの滅びの園は結構前にダウンロードしていたんですけれど、途中まで読んでは長い時間放置してしまったので最初から読み直しました。昨日読み終わりました。 読み終わった後にモヤモヤした感情が残ったのはきっと私だけじゃないはず。それでも面白かった。 章が変わるごとに視点が変わる。内側の世界と外側の世界。外側の世界の幸せが守られている間…

夜市 (角川ホラー文庫)作者:恒川 光太郎KADOKAWAAmazon 妖怪たちが様々な品物を売る不思議な市場「夜市」。ここでは望むものが何でも手に入る。小学生の時に夜市に迷い込んだ裕司は、自分の弟と引き換えに「野球の才能」を買った。野球部のヒーローとして成長した裕司だったが、弟を売ったことに罪悪感を抱き続けてきた。そして今夜、弟を買い戻すため、裕司は再び夜市を訪れた―。奇跡的な美しさに満ちた感動のエンディング!魂を揺さぶる、日本ホラー小説大賞受賞作。「BOOK」データベースより 夏におすすめのホラーで検索したら出てきたので読んだ。表題作の「夜市」は読み始め、本当にどこに連れていかれるのか全く…

こんにちは、スリリングなストーリーが大好きな読者の皆さん。今回は、恒川光太郎の緊迫感溢れる作品、「雷の季節の終わりに」についてご紹介します。この小説は、サスペンスの極致を味わいたい方にとっての真の宝石と言えるでしょう。 恒川光太郎と言えば、その緻密な筆致と独創的なプロットで読者を魅了する作家です。本作もその例外ではありません。物語は、孤立した村に生きる人々の秘密と謎が、主人公たちの捜査を通じて明らかにされていく過程を描いています。不気味な雰囲気が読者を包み込み、読む者を緊迫感に引き込んで離しません。 「雷の季節の終わりに」は、一度読み始めると手放せなくなるような魅力を持っています。複雑に絡み合…

今週のお題「好きな小説」 久しぶりに書けそうなお題だったので書いていこうかと思います。 好きな小説。 最近読んだのだとやっぱり「深夜0時の司書見習い」近江泉美（著）ですね。 本当に読書の楽しさを再確認した作品な気がします。 この作品に出てくる本も読んでみたいと心惹かれた本が1冊あるので、いずれ読みたいと思います。読書好き、本好きには個人的にはおすすめの作品です。 読書感想の記事↓ tsukishiro-08.hatenablog.com あとは少し前になってしまいますが、「山の霊異記 赤いヤッケの男」安曇潤平（著） 黒い遭難碑も読みましたが、赤いヤッケの男の方が全体通して面白かったので好きな作…

2024年1月から8月までに発表された主な文学賞の受賞者・受賞作品を順不同で以下に示しました。今秋以降に発表される文学賞も多くありますが、2024年前半の受賞作のラインナップとなります。受賞作のみならず候補作となった作品も何冊か読みましたが、すべて粒よりの作品群だと思います、読書の参考になりましたら幸いです。 ▼2024年（1月～8月発表分）文学賞一覧 ▲ ◆新人賞◆ ◆芥川賞 主催 文藝春秋 第170回（2023年下半期） 九段理江 「東京都同情塔」 候補作 安堂ホセ「迷彩色の男」、川野芽生「Blue」 、小砂川チト「猿の戴冠式」、三木三奈「アイスネルワイゼン」 〇選考委員： 小川洋子、奥泉…

2024年1月から8月までに発表された主な文学賞の受賞者・受賞作品を順不同で以下に示しました。今秋以降に発表される文学賞も多くありますが、2024年前半の受賞作のラインナップとなります。受賞作のみならず候補作となった作品も何冊か読みましたが、すべて粒よりの作品群だと思います、読書の参考になりましたら幸いです。 ▼2024年（1月～8月発表分）文学賞一覧 ▲ ◆新人賞◆ ◆芥川賞 主催 文藝春秋 第170回（2023年下半期） 九段理江 「東京都同情塔」 候補作 安堂ホセ「迷彩色の男」、川野芽生「Blue」 、小砂川チト「猿の戴冠式」、三木三奈「アイスネルワイゼン」 〇選考委員： 小川洋子、奥泉…

8月は途中棄権の作品も多かった中、面白い作品にも出会えて楽しかったです。 【92～98】 92. イン・ザ・プール 前・後 奥田英朗 ナレーター：ささきのぞみ Audible版『イン・ザ・プール（前） 』 | 奥田 英朗 | Audible.co.jp 短い作品なので、前・後編にする必要があったのか？＆アニメっぽいナレーションで少し気になり、普通の朗読ならイメージも違うのではと思いました。 とんでもない精神科医の話ですが、単純にコメディとして聞くべきですね。笑えるところもあったけど、妙に冷めてしまう所もありました。 93．おおあたり 畠中恵 ナレーター：中村芝のぶ Audible版『おおあたり…

８月に読了した小説です。

今年は異常に暑かった…いやホントに熱波!!!!!!って感じの日ばかりでした。 歳が歳なので暑さが堪えているのか……？と思ってたんですが、 実際に10年に1度の暑さだったらしい。ですよね!! 日中の街は文明が滅んだかのような静けさでしたもん。 ああ～～～仕事があるとは言えご近所に仮住まいさせていただいてるんだから、 山笠期間中に櫛田様にご挨拶にくらい行こうと思ってたのに…… とにかく休日も日光を恐れて部屋に閉じこもっている夏でした。 何もやる気出ないけど、せめて僅かなりとも夏らしさを味わうか……と思ってなんとか手を出せたのが、クラシックなホラー小説。 もう悲鳴とかの賑やかさも暑苦しいんで映像作品…

朝から大雨。時々は小雨になったけれど、大雨や洪水の警報が続いている。雷もずっと鳴っていて、時々は窓が震えるくらいの音がする。 とはいえ今日は台風が来ているわけではない。台風が来るのは数日後。 アメリカ革命 独立戦争から憲法制定、民主主義の拡大まで (中公新書) 作者:上村剛 中央公論新社 Amazon そんなわけで、普段のサイクルからはずれるけれど、今日は食材の買い出しに行ってきた。雨を避けて、普段は行かない屋根付き駐車場のあるスーパーマーケットで野菜や魚を買い込む。ついでにお菓子も買う。お菓子は非常時にエネルギー源として活用できるし、平時にはおやつにもなる。なぜか月餅が投げ売りされていたので…

夏の終わりが近づいていますが、いかがお過ごしでしょうか。 暑さが落ち着いたと思ったら、あっという間に年末になるんですよね。夏らしいことをしていないわけではないんですが、楽しい夏の思い出みたいなものを今年は作りそびれたなーと少し残念な気持ちです。でもいろんな人とご飯に行ったり、お出かけしたりして週末は大体埋まっている充実した夏でした。 さて、散財帳です。なんとなく気が進まなかったので、催促されないことを良いことに放置していたのですが、書けそうな気分になったので3か月分まとめての更新です。 服飾 美容 その他 服飾 スニーカー www.nike.com 5月の散財帳にも書いていた黒のスニーカーを買…

梅雨も開けて 暑さマシマシですからね。 今回も怖い本です。 「夜市」恒川光太郎著 少し古い本になりますが、雰囲気がとても好きです。 まずは簡単にあらすじを。 欲しいものが何でも手に入るという不思議な夜市。裕司に連れられ夜市にきたいずみが目にしたものとは。その夜市で裕司が手に入れたいものとは？ なぜ裕司はいずみを連れてこの夜市に来たのか。妖しくて不思議で恐ろしい夜市。二人は無事に戻ることができるのか。 夜市…夏らしいですよね。 普通のお祭りの夜店でもなかなかにノスタルジーのある雰囲気を醸し出しますが、ここで登場する夜市はそれこそ妖怪など怪しいものが集まり売られているものも怪しい物ばかり。 当然普…