1891-1955、版画家・画家。
竹久夢二に師事し、学友の田中恭吉、藤森静雄とともに誌と版画の同人誌「月映」を創刊。カンディンスキーの影響を受けた木版画を発表した。
萩原朔太郎、室生犀星らと詩誌「感情」をつくり、朔太郎『月に吠える』、犀星『叙情小曲集』の装幀をてがけた。その作風は、ウィリアム・モリスの唐草模様から次第に、バウハウス風の構成主義的抽象デザインへと変化した。
1918年、戸張孤雁や中村鼎らと日本創作版画協会を設立し、「詩と版画」を創刊。31年には日本版画協会を創立するなど、版画界の発展と地位向上に尽力した。