「悪医」‥‥‥タイトルに魅かれ、著者を確認して選択。 「悪医」は、造語?「悪意」に転ずる? 医療系の小説は、興味深い。それも著者が医師(久坂部 羊氏)ならば尚更、気に掛かる。 聖職の一つともいわれ、常に社会問題を引き起こすリスクを抱えたお仕事。 それぞれの分野が、多岐にわたり、それゆえに担当分野が異なると、素人から見たら単純なことを見落とされることもある。 母の場合、勘違いで「外科」を受診したがために、「帯状疱疹」と判明するのに4日間を要してしまい、薬が効かず‥‥‥そもそも高齢だったこともあり、十数年たっても、痛みと痺れに苦しんでいる。 患者側からの不平不満なら、よく耳にする。 この本は、医師…