コナミより1997年3月20日に発売されたPlayStation用アクションゲーム。
1998年6月25日に新要素を追加したセガサターン版が発売された。
2007年7月25日、Xbox 360版がXbox Live Arcadeで配信開始。
2007年11月8日、新要素を追加した本作の移植版と、『悪魔城ドラキュラX 血の輪廻』のリメイク版・オリジナル版を同時収録したPlayStation Portable用ソフト『悪魔城ドラキュラ Xクロニクル』が発売された。
PS版はゲームアーカイブスで配信されている。
ドラキュラ伯爵の息子であるアルカードが主人公で、突如復活した悪魔城の謎を探り、城を消滅させることを目的とする。ストーリーはPCエンジンで発売された『悪魔城ドラキュラX 血の輪廻』の5年後という設定になっており、「血の輪廻」でプレイヤーキャラクターだったリヒター・ベルモンドやマリア・ラーネッドも登場する。リヒターはクリア後の隠し要素で、プレイヤーキャラクターとして使用可能になる。また、セガサターン版やPSP版では、マリアもクリア後の隠し要素で使用できる。
ステージクリア型アクションゲームだった過去作品とは大きく異なり、広大な悪魔城の中を探索し、アイテムを入手しつつ各所に存在するボスを倒していく、探索型の横視点スクロールアクションゲームとなっている。装備品を変えたり敵から経験値を得てレベルアップをするなど、アクションRPGの要素が強い。メインの武器はムチではなく、剣を中心に多彩な武器を扱うことができ、防具やサブウェポンなどの装備も多数用意されている。また、「魔導器」と呼ばれるアイテムを入手することで、2段ジャンプ、コウモリや霧に変身するなどの特殊能力を習得し、探索できる場所が広がっていく。また、ジャンプ中の軌道修正が可能なほか、バックダッシュで素早く背後に移動できるなど、操作性が向上している。
サイドビューの探索型アクションゲームというゲームデザインから、しばしばメトロイドシリーズと並べて論じられることがある。しかし、本作のアシスタントディレクターを務めた五十嵐孝司(IGA)によると、『メトロイド』ではなく『ゼルダの伝説』を参考にしていたという。
音楽は山根ミチル、キャラクターデザインは小島文美が担当。
好調なセールスを記録し、ユーザーから高い評価を得たことから、悪魔城ドラキュラシリーズはこの作品以降、探索型アクションRPGへと舵を切ることになる。その後のシリーズの方向性を決定付けた作品とも言える。
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