久しぶりのタレーラン。珍しくお店を訪れた人の謎を解明するタイプの短編集なのだなと、普通のミステリとして楽しみましたが、あとがきを読んで、いろんなことを回収してもらえて満足です。名前が似ているのは意図的であること、実際の大会での辻村さんとのやり取りを聞かせて貰えたのも嬉しい、実際の話を元にした話が含まれていること。後ろの方で目にした前巻のサブタイトルが、コーヒーカップいっぱいの愛だったのに対して、今回の悲しみが対比のようにも思えて、余韻に浸りました。次巻にも期待します。今作はショート作品を含めた7つの謎を純喫茶タレーランの切間美星が解決する。シリーズ第7作品の短編集。前作で良い感じで終わったので…