「情報」をめぐる哲学的・数理的考察 苫米地英人氏は、講演の冒頭において、自身の学術的背景と研究活動を紹介しながら、「情報とは何か」という根本的な問いに数理的視点からアプローチする姿勢を明確にしています。特に「包摂半順序集合(partial order set)」という概念を基礎に、情報の構造的理解を試みる論理展開が印象的です。 順序集合とは、要素間の大小関係が定まる集合を指します。例えば、自然数の集合における「1<2<3」といった関係は、完全順序集合に該当します。しかし、すべての要素間で比較が成立するとは限らない場面もあります。たとえば「犬」と「猫」はどちらが上位とは決めにくいため、こうした集…