拳術は科学であり、理論から実践への科学的検証に耐えうるものである。近年、我が国武術界には、神拳、刀槍が通用しない、壁を通して人を打つなどの反科学的な宣伝が現れているが、これは邪な風潮で左道の旁門であり、遠からずして滅びるであろう。一方で、真理に立つ科学的訓練こそが生命力を持つ。 意拳はその創始以来、唯心論的で迷信を排除し、科学的理論で自身の学術的根拠を充実させてきた。創始者の王薌齋先生は早くから「矛盾老人」と自号していた。意拳の原理原則には、弁証法と唯物主義が満ちている。「松緊矛盾」「動静互根」「推拉互用」「遒放同一」「順力逆行」「斜正互参」「剛柔相済」「進退吸吐」「単双軽重」など、すべて矛盾…