*板垣退助を体現した、印象的な表紙(Amazon) 【あらすじ】 土佐藩の上士格の嫡子として生まれた板垣退助(幼名乾猪之助)は、暴君の父に反抗して、手のつけられない悪童に育った。寺子屋や藩校でじっとしていることができず、『孫子』などの兵法書を読みふける。時に父に暴力を振るい、藩から謹慎を命じられるほどの始末。 しかし父が亡くなり後を継ぐと、家柄から藩政に参画する。当時は桜田門外の変が起き、尊王攘夷の風が吹き荒れると、土佐藩も下士層を中心に、武市半平太率いる勤王党が勢力を増していた。対して上士は参政吉田東洋が藩政を牛耳っていて勤王党と対立する。退助と「イノス(猪之助)、ヤス」と呼び合う幼馴染みの…