無自覚な殺生が私たちの原型にある。 羽から裂かれたトンボ、踏み潰されたハエトリグモ、暴力を振るう遊びが学生時代に有った。どうして小学生の頃にベンチコート狩りと称していちゃもんを付けられたのだろうか。頸動脈を押えられたとき、私の意識は消え、現れたモザイクは肉体の不自由さを十分に感じた。無意味に、無自覚に私は肩を殴られた時に泣いてしまった。ああ、暴力が私を嫌な所へ押し込めるのだ、と。 弱者にペットが必要な場合もある。人間の中で上手くいかないから、他の動物と一緒に暮らしてシンプルな関係を築く。餌をやればついて来るから、彼らと生活を共にできるから。 一番身近に暮らしてきた犬、馬は主にパートナーとして。…