弟殺しの罪で島流し(追放より重く死罪より軽い刑)にされる喜助。 昨今ニュースにもなっている安楽死について改めて考えさせられた。 自殺幇助には刑罰がある。喜助は「島流し」という罰を受けることで、自分の犯した罪に報おうとしている。罰を受けることによって自分自身を許せるのではないかと思った。 安楽死は条件付きだけど賛成の立場だ。自殺幇助の罪はつらすぎる。 森鴎外は小説家であり教育者であり軍医でもある。高瀬舟は1916年に発行されており100年以上経っている今も安楽死については結論が出ていない。それくらい難しい問いなのだ。 =あらすじ= 喜助の両親は喜助が幼いころに病で亡くなり、それ以降喜助は弟と2人…