【要約】 慢性ストレスの健康影響は、①メンタルヘルス、②自律神経・内分泌・免疫などの生理学的経路、③喫煙・飲酒・食事・運動などの行動変化、という3つの側面から整理できます。ただし、ストレスが個々の病気を直接引き起こすと単純に考えることはできません。うつ病、心血管疾患、IBSなどではストレスとの関連がありますが、胃・十二指腸潰瘍の主因はピロリ菌とNSAIDsであり、潰瘍性大腸炎、アトピー性皮膚炎、関節リウマチ、片頭痛などではストレスは主に増悪・誘発因子として位置づけられます。がんについては、慢性ストレスとの直接的な発症因果関係は現在も明確ではありません。アントノフスキーは健康生成論を「人生という…