27歳で躁うつ病を患い、這う這うの体で生きて50歳になった。 その間、恥も外聞も置き捨てて、必死で我慢我慢の日々だった。 体調が戻ってきたころ、新たな目標が欲しくなった。 人生を充実させるためである。 目標を持てば人生が充実すると信じているわけではない。 でも、このまま人生を終わるには嫌だった。 目的もなく生きるのは、無意味に生きているようだと思う。 「何のために生きているのか?」 という問いに、自分なりの答えが欲しかったのだ。 仕事の為に生きるのは、自分の場合当てはまらない。 何かピンとこない。 家族の為にというのも、独身だし現在家族も欲しくない。 彼女も欲しくない。 趣味も少しやるが、本気…