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房総導水路

(地理)
ぼうそうどうすいろ

房総導水路は、利根川両総水門から大多喜町にある導水制御工に至る約100kmの導水路。水資源機構千葉用水総合管理所房総導水路事業所が管理を行っている。

背景

房総半島の九十九里地域や南房総地域では、かつて多くの家々で飲料・生活用水として井戸水を利用していたが、人口の増加や都市化が進み、水道水の要望が高まってきていた。一方、千葉市から君津市にいたる京葉臨海工業地帯では、安定した工業用水が必要とされていた。
しかし、房総半島には、これらの水への要求を充分に満たすだけの大きな水源がなかったため、これらの地域に利根川の水を運ぶ「房総導水路」がつくられた。

経路

利根川両総水門から取り入れた水は、両総用水第一揚水機場でポンプアップして水路を経て栗山川を流れる。栗山川の横芝揚水機場で再びポンプアップし、房総導水路を流れて大網揚水機場まで送る。途中、一部の水を東金揚水機場で揚水し、東金ダムに貯える。大網揚水機場で再びポンプアップし、長柄ダムに到着する。長柄ダムの水の一部は、長柄揚水機場でポンプアップして、南房総導水路を流れて大多喜町にある導水制御工に至る。

沿革

1970年7月7日、水資源開発基本計画全部変更(房総導水路他掲上)。
1971年、房総導水路(横芝〜長柄ダム間)着工。
1973年、長柄ダム着工。
1976年、東金ダム、横芝揚水機場着工。
1977年、横芝揚水機場完成、暫定通水(光・東金系への上水給水)開始。
1978年、大網揚水機場着工。
1980年、房総導水路(横芝〜長柄ダム間)完成、大網揚水機場完成、暫定通水(長柄系への上水給水)開始。
1985年、長柄ダム工事完了。
1986年、暫定通水(京葉臨海工業地帯への工水給水)開始。
1991年、南房総導水路(長柄ダム〜大多喜間)着工。
1994年、両総用水共用施設改築に着工、東金ダム工事完了。
1996年、暫定通水(南房総への上水給水)開始。
1997年、南房総導水路(長柄ダム〜大多喜間)完成。
2001年、1977年以来の暫定通水量12億トンを達成。
2002年12月18日、独立行政法人水資源機構法公布。
2003年10月1日、独立行政法人水資源機構発足。
2005年4月1日、千葉用水総合事業所 房総導水路管理所発足。
2005年4月1日、千葉用水総合管理所 房総導水路事業所発足。

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