昨日は、内科診断学の技術を学ぶ学生の時の思い出を語りましたが、内科診断学など身体所見を採るトレーニングをしていくうちに、究極の身体所見をとる診療科を学ぶ段階に入りました。その診療科は、現在は別名ですが、神経内科です。現在は脳神経内科といっていますが、この診察によって得られる情報の総まとめを行うとほぼ画像診断が予測できてしまうと言う極まった技術でした。 神経内科の外来に初めて来られた患者さんの頭のてっぺんから足先まで、主に打腱器という一つの道具を使って、診察をしていきながら、最終的に結論として、「おそらく頭部MRIでは、○○の周辺に結節性の病変があるはずで、経過からすると多発性硬化症であろう。」…