本ブログでも何度も書いてきたが、過去30年において日本の製造業は「コスト低減」、「効率向上」を大命題としてきたことで、エンジニアや職工が本来持っているクリエイティブな思考を活かせずにきた。そして彼らのモチベーションや生産性の低下が要因となって、日本は「ものづくり後進国」と揶揄されるまでに衰退した。それまでにも気付いていた人も多かったであろうが、この新型コロナ禍においてそれが完全に露呈してしまった。そもそも、一人ひとりが創出出来るアイデアや思考など小さなものなのかもしれない。しかし、例えば日本の製造業に勤めるエンジニアや職工の半数が実力を発揮出来ない環境に置かれていたとして、彼らが持っている多く…