抑うつ態勢

抑うつ態勢

(一般)
よくうつたいせい

メラニー・クラインによる精神分析的な発達状態を表す用語。
http://www.geocities.jp/kohiro_kuroshishi/key_ort.html

抑うつ態勢(depressive position)

抑うつ不安を償い(reparation)によって取り扱っていく心的状況。
生後4〜6ヵ月から始まり、2歳ごろまでに一通りの内的作業がなされる。

愛情に満ちた「良い対象」「良い自己」が攻撃、破壊衝動を含む「悪い対象」「悪い自己」より優勢で、よい自己に対する信頼が高まっていくと、幼児の知覚機能、運動機能はひとつの自己として統合されていく。しかしその結果、これまで分裂して経験していた「悪い対象」と「良い対象」が同一の対象であることに気づき、自分の攻撃性が対象を破壊してしまったのではないかという強い罪悪感、すなわち抑うつ不安を抱くようになる。こうして傷ついている対象を修復)し、償い(reparation)をしようとする願望が起こるようになり、愛情によって攻撃性を包み込むことを試みる。

しかし、この抑うつ不安に耐えられない場合は、妄想―分裂態勢に逆戻りするか、対象への依存を否認する躁的防衛、空想によって修復がなされたと思い込む躁的償いに訴える。しかし、これでは迫害不安ないし抑うつ不安は克服されず、心理障害の原因となる(精辞・794、856、松木・36を参考にして自作)。

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