投資事業有限責任組合契約に関する法律に基づいた契約によって成立した組合のこと。組合は、無限責任組合員と有限責任組合員で構成される。
1998年に「中小企業等投資事業有限責任組合契約に関する法律」として成立。ベンチャーキャピタリストの参画による本格的なベンチャー投資によって成功企業が続出していた米国に比べ、使い勝手の悪かった日本のベンチャー投資法制を是正。ベンチャーファンドに出資した投資家が、出資額までしか責任を負わない「有限責任」となるようにした。同法に基づき、2003年末の時点で364のファンドが設立されており、ベンチャー企業振興に効果を発揮した。
2004年4月に「投資事業有限責任組合契約に関する法律」に改正された。従来は組合の投資対象は「未公開の中小企業」などに限定されていたが、この制限が撤廃され、新法では上場企業、中堅・大企業にも投資できるようになった。