荻原浩作品。久しぶりに読む。図書館の荻原本はほとんど読んだと思っていたのだが。 9編の短編が収録されてるが怖い話ばっかりだ。読める。 『押し入れのちよ』 「お母さまのロシアのスープ」は日本軍の細菌研究の父とロシア人の母の間に生まれた双子の女の子。父はいない。家具などを売り渡して暮らしてるがついに身体も・・。そんな母の姿を障がいのある双子は見ていて子供目線で描かれる。 「コール」は大学で男の親友二人の部活に女子が入部。二人は好きになりどちらが告白するかトランプで。抜け駆けたほうと結婚するのだがガンに・・・・。 「押し入れのちよ」はお金のない男が安アパートに入居するのだがそこには夜な夜な女の子が現…