正確には「抽せん馬」。
JRAがセリ市場で購買し、一律価格で馬主に譲渡した競走馬を指す。抽選馬制度自体は2004年に廃止されている。
これはJRAが主宰していた馬主助成制度の一つで、馬主に購入馬の選択権は無く抽選によって配布されることに由来し馬産振興の意味合いも担う。抽選馬はJRA所有の施設で育成され、安価な割に質は良く勝ち上がり率も高いと言われる。また競走においても奨励金制度や抽選馬限定レースが存在し馬主へのメリットがあった。血統に先天的魅力を持つ馬は少ないものの、コーセイやイソノルーブルといった一流競走馬も周期的に現れていた。
現在はJRA育成馬に制度が引き継がれ、かつて抽選馬と区別されていたこれらの馬は市場取引馬に統一されている。なお2007年を持って市場取引馬の優遇措置も廃止されたため、表記自体も消滅している。