スペインは原則共同親権であるが、離婚後の「単独親権」が60%を占めている。それは、「父母の合意により、単独親権とすることができる」という決まりがあるからのようだ。 スペインでは離婚の際に、必ず裁判を行わなければならない。2009年から2011年にかけて、スペイン内の5つの自治州で、EPT(父母均等監護)法を成立させ、「裁判官は子どもの福祉のために別途理由がない限り共同監護を優先すること」、「一方の親が単独親権がいいといって反対しただけでは、共同監護を止める理由にはならない」との原則をもとに、判断した結果、離婚時の共同監護の決定がEPT法成立以前の10%から、5年間で40%に上昇した。また、子ど…