【きょうの一枚】ヤマブキ(山吹) これが、あの山吹、か。市役所へ歩いて行く途中の、農道の崖に咲いていた。 山吹といえば、太田道灌の「七重八重花は咲けども山吹のみの一つだになきぞ悲しき」が口ずさまれる。が、作者は道灌ではなく兼明親王。 この歌には、道灌が鷹狩に出て雨に遭い、蓑を借りようとしたとき、若い女に山吹を差し出され、それが『七重八重花は咲けども山吹のみの一つだになきぞ悲しき』という古歌(『後拾遺集』雑)の意だと後で知り、無学を恥じたという逸話がある(『常山紀談』)。だから、長い間この歌は道灌作と誤認識されていた。 【書】「黄昏」コウコン(No.1,376) 「夕暮れ。たそがれ。」(『旺文社…