ある茶会に参加してきました。 お茶の作法は全くわからないのですが、作法にこだわらずお茶を楽しんでもらいたいという主催者の説明があったので、気軽に参加してみたのでした。 茶室に通されると、真正面に庭園を見渡せる明るい8畳ほどの空間に床の間や茶釜などがあり、日常とは違った落ち着きがありました。 座るとすぐ、真横にある床の間の掛け軸が気になりました。 ある書道家の揮毫による「行雲流水」(横書き)の掛け軸が、結界の役割を果たすかのように茶室を俗世間から切り離している感じがしたのです。 お茶の先生から、掛け軸について次のような説明がありました。 「『行雲流水』とは、空を行く雲や川の流れの水のように、自然…